落雷避けの避雷針を設置する場所の選び方
落雷避けの避雷針を設置する場所の選び方
落雷避けを目的とする避雷針は設置する場所の選び方が大切になります。
避雷針には大きく3つのタイプがあり、従来型の他に従来型と同じように雷を呼び込む早期ストリーマ放出型と、今までのものとは性能が違う消イオン容量型があります。
従来型の場合は雷を呼び込むことから高い場所に取り付ける必要があり、さらに接続された動線の近くに電子機器を置かないなどの配慮が必要となります。
消イオン容量型は2014年に内閣府防災推進協議会で防災製品として認定されており、半径100mの範囲で上空にあるマイナス電荷を引き寄せる働きをします。
そのため上空にマイナス電荷が放出されることがなく、その範囲では電位の差が発生しないので、落雷も発生しません。
このような落雷避け機器の場合、設置個所から半径100mの範囲を24時間守りますが、設置の高さによって範囲が代わります。
近くに避雷針の役割がないところでの設置に適しており、設置することにより効率よく落雷避けが行えます。
屋根に設置をされている落雷避けにより雷を落ちにくくする
建物の屋根の上には針状の金属棒が設置をされていますが、これは落雷避けの避雷針です。
とがった先端も特徴的ですが、もしもの時に助けになってくれます。
避雷針さえあれば絶対に雷が落ちないわけではないものの、被害があったとしてもできるだけ最小限にとどめるために役立つものです。
大気中と家やビルなど様々な建物の間には電位差があり、悪天候の際に地面には雷が落ちることがあります。
そのままではダイレクトに影響を受けますが、落雷避け設置のおかげで電位差は下がるため、これが雷が落ちることを少しでも防止する仕組みです。
完全に避けることはできないとしても、もしも落ちたときにも避雷針が雷を地中へと誘導してくれます。
直撃を避けることで被害は最小限に抑えられるため、特に大きな建築物ほど設置をされていますし、悪天候時の心強いお助け役です。
避雷針の設置に関しては20m以上の高さの建物に対しての義務であり、それよりも低い建築物だと特に義務はありません。